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大怪獣ゴジラのモデル!? 夏の味覚「鱧」はあまりに凶暴だった【釣り】 [釣り]

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筆者が住んでる関西地方で夏を代表する魚と言えば、「鱧(はも)」以外には考えられません。梅肉とともに白くてふっくらとした身を楽しむ「鱧の落とし(湯引き)」は、京都や大阪の夏の風物詩として料亭などでは定番の味覚。毎年7月に行われる祇園祭は、別名「鱧祭」とも言われています。

【こんなにふわふわ! まるで綿あめのような食感が美味しい鱧の天ぷら】

日本近海では瀬戸内海を中心に水揚げされていますが、鱧の魚体を実際に見られた方はあまりいないかもしれませんね。

鰻や穴子の仲間で細長い姿をしていますが、ギョロッとしたにらむような大きな目と、サメのような鋭い歯がびっしりと並んだ大きな口をもち、気性は極めて荒く獰猛で、鰻などとはまったく異なります。

写真を見て、何かを連想しませんか。2016年に公開されて大ヒットした映画「シン・ゴジラ」の「第1形態」のモデルは、実は鱧では……と思うのは筆者だけでしょうか?

生きたまま同じいけすに入れておくと、お互いに噛み殺しあうことがあるとか、鱧が生息する海域では、他の生き物はほとんど食べつくされてしまうこともあるという話も。その凶暴さは他の魚とは比べ物にならないといいます。

先日筆者が取材でうかがった香川県の定置網にも鱧がかかっていましたが、網からあげるのに漁師さんは手づかみするのではなく、長さ50センチ程度の専用の「鱧ばさみ」を使っていました。漁師さんにとっても、それだけ危険な魚なんですね。

鱧には3千本以上もの骨があるとされ、普通の調理方法では小骨が多くとても食べにくいため、「骨切り」と言われる特別な調理方法が必要になります。

骨切りとは、1寸(約3・3センチ)の身に24~26回包丁で切れ目を入れることで、小骨を切り食べやすくする調理方で、一般の方では到底マネできる技ではありません。関西以外で鱧があまりポピュラーではないのは、この骨切りができる料理人があまりいないからともいわれています。

でもこの骨切りさえきちんとできれば、鱧は本当に美味しい魚なんです。「落とし」はちょっと気取った高級なイメージがありますが、筆者が個人的に好きなのは天ぷらです。天ぷらにした鱧の身は、まるで綿あめのように(個人的な感想ですが)ふわっふわで、いくらでも食べられます。

くら寿司でも今週の金曜日から、「はも天寿司」と「はもの蒲揚げ寿司」が食べられます。関西地方以外の方もこの機会に、ぜひ鱧を味わってみてはいかがでしょうか? とりこになること間違いなしですよ。

※AERAオンライン限定記事

◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)

1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、18年12月から「くら寿司株式会社」広報担当







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