それでも家族の元に戻りたかった。家族に見放された犬が移動中に脱走、200kmの距離を歩いて家に戻ろうとする [ペット]
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犬は最初に飼ってくれた家族のことを忘れないという。その家族に一生忠誠を尽くすと誓った犬ならばなおさらのことだろう。
生後6か月で、最初の家族と巡り合った犬のマルだが、その半年後、家族に動物アレルギーであることが判明したので、マルを引き取ってほしいとマルの育ての親に連絡が入った。
育ての親が依頼した引き取り人に連れられ犬舎に向かう列車に乗ったマルは、途中パニックになり脱走。夜のタイガ(針葉樹林)に迷い込んでしまう。
必死に捜索の結果、2日後、失踪地点から200kmも離れた所で傷だらけのマルが発見された。マルが目指していた場所は他でもない、元家族の家だったのだ。
・半年で「世話できない」と言われたマル
ロシアのノヴォシビルスク市の犬舎で生まれたブルマスティフのマルは、生後6カ月の時に、犬舎から約800kmも離れたクラスノヤルスク市在住のカップルの所に引き取られていった。
だが半年後、その飼い主から育ての親であるアーラ・モローゾワさんの元に連絡が入った。彼らの言い分は「動物アレルギーのせいでマルの世話ができない」というものだった。
アーラさんは彼らと「犬を飼えなくなった場合はまずアーラさんの所に連絡する」という契約を交わしていたので連絡が入ったのだ。
連絡をうけたものの、犬舎からとても離れた場所であるため、アーラさんも直ぐに行くことはできない。そこで彼女は引き取り人を雇い、マルを連れ帰ってもらうことにした。
・帰りの列車内でパニックになり脱走
かくして不要になったマルは、引き取り人と一緒にノヴォシビルスク市行きの列車に乗った。が、途中でやっかいなことになった。
「マルはパニック発作を起こしました。気づくと一緒にいるはずの(元)飼い主がおらず、耳障りな列車の音も怖かったんでしょう。おびえた彼女は客室から逃げたんです」
マルは、次の停車駅が迫ったときにハンドルに飛びついて客室ドアを開け、車掌をかわしてドアから外に飛び降りた。その先には夜の闇に包まれたタイガ(針葉樹林)が広がっていた。
そこはクラスノヤルスク市から約200kmも離れたアチンスクの駅の手前だ。この脱走に列車も緊急停止し、引き取り人がマルに戻るよう呼びかけた。
たが動揺している彼女は弾丸のようにタイガの中に消えてしまった。
・元飼い主一家はマルの捜索を拒否
電話で報告を受けたアーラさんは元飼い主宅に連絡をした。たった1匹でおびえているマルの捜索をどうか手伝って欲しいと頼んだのだ。
しかし彼らは協力を拒んだ。
アーラさんはその反応に腹が立ったという。
「マルが迷子になったと知らせても平然とししてて、ああ、そうって感じ。つまりはそういう人たちだ、というのがよくわかりました。やっかいだったマルが迷子になったおかげで肩の荷が下りたんでしょうか」
だがアーラさんはマルをあきらめなかった。ネットでマルの情報をシェアして目撃情報を募り続けた。そんな捜索が2日も続いた頃、ようやくマルの居場所が判明した。
・傷だらけのマルを発見!彼女が向かっていた先は…
連絡を受け、無事でいてくれて本当に良かった!と安堵したアーラさん。しかしその場所を知り愕然とした。
そこはマルの犬舎があるノヴォシビルスク市寄りではなく、彼女を不要とみなして返却を望んだ元飼い主の家のそばだったのだ。
工業地帯で疲れ果てているマルを見つけたのは地元のボランティア団体だ。
彼らによると、発見時の彼女は足を骨折しており、肉球も割れてボロボロだった。さらに鼻先には線路の土手から落ちた時に負った傷が痛々しく残ったままで、目に涙を浮かべていたという。
彼女はこの2日半を一刻も休まずに歩いたり走ったりし続けたのだ。幸運にもクマやオオカミに食べられずに済んだものの、その道は極めて過酷で恐ろしいものだったに違いない。
・家族に会いたい一心でタイガを抜けたマル
「マルは元飼い主の家を探していたんです。住んでたところに戻りたがってたんでしょう。犬は人に強い愛着を持ちますから」
そう語るアーラさんは、マルが正しい方向を目指したことにも驚いている。
「まったく見ず知らずの場所で手がかりもなしでクラスノヤルスク市まで戻るなんて。都市で生まれ育ったマルは庭の中しか歩いてません。他の場所に行ったことすらないんです。なのに未開拓のタイガを通り抜けてきたんですよ。すごいことだと思います」
その後のマルはアーラさんの元に帰り、犬舎にいる実の両親とも再会できたという。
タイガから生還しアーラさんのところにもどったマル
大好きな家族に会いたい一心で、シベリアの荒野を200kmも歩いたマル。彼女が心と体に負った様々な傷はまだ癒えておらず、立ち直る為の懸命な治療が続いている。
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/animal/0730/kpa_190730_7506238664.html
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犬は最初に飼ってくれた家族のことを忘れないという。その家族に一生忠誠を尽くすと誓った犬ならばなおさらのことだろう。
生後6か月で、最初の家族と巡り合った犬のマルだが、その半年後、家族に動物アレルギーであることが判明したので、マルを引き取ってほしいとマルの育ての親に連絡が入った。
育ての親が依頼した引き取り人に連れられ犬舎に向かう列車に乗ったマルは、途中パニックになり脱走。夜のタイガ(針葉樹林)に迷い込んでしまう。
必死に捜索の結果、2日後、失踪地点から200kmも離れた所で傷だらけのマルが発見された。マルが目指していた場所は他でもない、元家族の家だったのだ。
・半年で「世話できない」と言われたマル
ロシアのノヴォシビルスク市の犬舎で生まれたブルマスティフのマルは、生後6カ月の時に、犬舎から約800kmも離れたクラスノヤルスク市在住のカップルの所に引き取られていった。
だが半年後、その飼い主から育ての親であるアーラ・モローゾワさんの元に連絡が入った。彼らの言い分は「動物アレルギーのせいでマルの世話ができない」というものだった。
アーラさんは彼らと「犬を飼えなくなった場合はまずアーラさんの所に連絡する」という契約を交わしていたので連絡が入ったのだ。
連絡をうけたものの、犬舎からとても離れた場所であるため、アーラさんも直ぐに行くことはできない。そこで彼女は引き取り人を雇い、マルを連れ帰ってもらうことにした。
・帰りの列車内でパニックになり脱走
かくして不要になったマルは、引き取り人と一緒にノヴォシビルスク市行きの列車に乗った。が、途中でやっかいなことになった。
「マルはパニック発作を起こしました。気づくと一緒にいるはずの(元)飼い主がおらず、耳障りな列車の音も怖かったんでしょう。おびえた彼女は客室から逃げたんです」
マルは、次の停車駅が迫ったときにハンドルに飛びついて客室ドアを開け、車掌をかわしてドアから外に飛び降りた。その先には夜の闇に包まれたタイガ(針葉樹林)が広がっていた。
そこはクラスノヤルスク市から約200kmも離れたアチンスクの駅の手前だ。この脱走に列車も緊急停止し、引き取り人がマルに戻るよう呼びかけた。
たが動揺している彼女は弾丸のようにタイガの中に消えてしまった。
・元飼い主一家はマルの捜索を拒否
電話で報告を受けたアーラさんは元飼い主宅に連絡をした。たった1匹でおびえているマルの捜索をどうか手伝って欲しいと頼んだのだ。
しかし彼らは協力を拒んだ。
アーラさんはその反応に腹が立ったという。
「マルが迷子になったと知らせても平然とししてて、ああ、そうって感じ。つまりはそういう人たちだ、というのがよくわかりました。やっかいだったマルが迷子になったおかげで肩の荷が下りたんでしょうか」
だがアーラさんはマルをあきらめなかった。ネットでマルの情報をシェアして目撃情報を募り続けた。そんな捜索が2日も続いた頃、ようやくマルの居場所が判明した。
・傷だらけのマルを発見!彼女が向かっていた先は…
連絡を受け、無事でいてくれて本当に良かった!と安堵したアーラさん。しかしその場所を知り愕然とした。
そこはマルの犬舎があるノヴォシビルスク市寄りではなく、彼女を不要とみなして返却を望んだ元飼い主の家のそばだったのだ。
工業地帯で疲れ果てているマルを見つけたのは地元のボランティア団体だ。
彼らによると、発見時の彼女は足を骨折しており、肉球も割れてボロボロだった。さらに鼻先には線路の土手から落ちた時に負った傷が痛々しく残ったままで、目に涙を浮かべていたという。
彼女はこの2日半を一刻も休まずに歩いたり走ったりし続けたのだ。幸運にもクマやオオカミに食べられずに済んだものの、その道は極めて過酷で恐ろしいものだったに違いない。
・家族に会いたい一心でタイガを抜けたマル
「マルは元飼い主の家を探していたんです。住んでたところに戻りたがってたんでしょう。犬は人に強い愛着を持ちますから」
そう語るアーラさんは、マルが正しい方向を目指したことにも驚いている。
「まったく見ず知らずの場所で手がかりもなしでクラスノヤルスク市まで戻るなんて。都市で生まれ育ったマルは庭の中しか歩いてません。他の場所に行ったことすらないんです。なのに未開拓のタイガを通り抜けてきたんですよ。すごいことだと思います」
その後のマルはアーラさんの元に帰り、犬舎にいる実の両親とも再会できたという。
タイガから生還しアーラさんのところにもどったマル
大好きな家族に会いたい一心で、シベリアの荒野を200kmも歩いたマル。彼女が心と体に負った様々な傷はまだ癒えておらず、立ち直る為の懸命な治療が続いている。
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/animal/0730/kpa_190730_7506238664.html
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